北鎌倉:ニコニコ鬼茶会 #2
北鎌倉は浄智寺横の道を源氏山に登って行く途中にある「宝庵」(ちょっとわかりにくい場所で迷われる方がいるので説明してみました)。季節ごとに「雪片会」の名で開催しているお茶会、今年の冬は「春よ来い!」の願いを込めてニコニコ鬼茶会としました。
続きのご報告。
宝庵名物、高台寺遺芳庵の逆写し、夢想庵でのお濃茶は、宗雪が務めました。
しかし!
肝心のお軸を待って来るのを忘れました。。
ついでに茶杓も。。
柄杓も。。
なんてこと。
八畳間のためにお借りした大亀御老師の「春風」のお軸と炭点前の道具でいっぱいいっぱいになってしまい、濃茶のことがすっ飛んでました。。
茶碗だけは、今期の朝ドラ「スカーレット 」でも注目されている信楽山中で、既に1968年に穴窯を築いていた杉本貞光さん作。私の先生と同じ時期に、大徳寺で大亀御老師の教えを受けた方です。
先生から譲っていただいた物で濃茶には少し小ぶりですが、見込みにハートの景色が見えるので使うことにしました。
大亀御老師の銘は「如意」
おお。。
「思いのまま」という意味。
炭点前での香合、孫悟空が手に持っていたのが「如意棒」だなー と今書いていて気がつきました。
伸縮自在ってことかしら。
お軸は「無事」を考えてたのですが、忘れちゃったので豆まき用の豆についてきた鬼のお面を飛ばすことに。
オニも身の内に。。
自分の中のオニをコントロールできてこそ、本当の災厄を避けられるのかも。
炭点前は八畳間でやったので省略させていただき、床に宝珠の香合を荘ります。
先日、龍がでてくる豪快な夢を見たので、龍が手に持つという宝珠を縁起かつぎで。
花は水仙。
私の大好きな花です。
こちらが特徴ある円窓。
逆光ですが、ゲストの清野さんとソフィーさん、そしてスタッフの中川雪介さんです。
忘れた茶杓は、雪介さんが作成中の茶杓がクルマにあったのでなんとかなりました。。感謝。
銘はなんだったんだろう。聞いておきます。
※「折(せつ)」でした。セツブンのセツ?
実は細く削り過ぎて折れちゃったのでテープで巻いてありました。。でもそれも「節」だよね。
なんだか疲れが見えますww お許しを。
今回は内輪の集まりだったので、ねじり梅の大島にしました。帯は雪輪。どちらも母が着ていたもので少し袖が短い 笑
再び常安軒に戻って、薄茶。
お菓子は霜ばしらです。
菓子器は、前回のお月見茶会にも使った角居さんのスズ製「VOID」
何でも使えて、重宝しています。
夕暮れ迫っていましたので、大急ぎで豆まきをしました。
外にまくと片付けが大変なので「福は内!」「福は内!」ばっか w
みんなで豆まきするって、子供の時以来でなんだか楽しかったです。
来年も豆まきやろう!
食べる専門。。というかまいてる最中は写真撮れないし。
年の数だけいただきます♪
そういえば、点心は北鎌倉の「円」さんの穴子の蒸し寿司に、かぶら蒸し、菜の花を合わせました。
この後、とらやのお饅頭をいただきました。もちろん蒸して。
来年は各人ごとの蒸し器を用意したいな。
冬はあったかいのが何より。
相変わらずバタバタだったけど、お天気にも恵まれ、亭主とお客様といっしょになって楽しめたのは良かったです。
令和2年がどうぞ良い年になりますように!
また春にお会いしましょう。